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【辛すぎる失恋…乗り越えられれば大きな糧になる】~失恋までのカウントダウン3~

f:id:ShimoAsu:20211029094056j:plain↓↓前回までの話↓↓
https://milkypink.hatenablog.com/entry/daishituren4
18歳で地元東京を離れ、車で5時間ほどの彼の実家での生活が始まったわけですが、ひとことで言うと幸せでした。彼の母とは二人で健康ランドに行くほど仲良くなったし、彼の愛犬は私がトイレに行くのにも着いてくるほど私になついてとても大好きでした。
彼不在でも彼の義父や義父の友人と麻雀をしたり、いとこや叔母さんとも一緒に食事をしました。彼の実家はよく人が集まる家で、彼の友達、彼の弟の友達、毎日誰かしらが来ていたように思います。私は訪問する人たちと名前で呼び合うほどに馴染んでいましたが、肝心の彼とだけがうまくいきません。


彼は東京での憂さを晴らすように毎日遊びほうけていましたが、私を蔑(ないがし)ろにしていた訳ではありませんでした。友達が居ない私に自分の友達の彼女を紹介してくれたり、すれ違っているときに手紙をくれたこともありました。一部しか覚えていませんが「いつまでも意地を張るな」という内容でした。プレゼントなんてもらったことはありませんでしたが、その手紙はとても嬉しかったのを覚えています。きっと彼が遊びほうけていてとても寂しかったけど、本心を言えず不貞腐れていた私に素直になれと書いてくれたのでしょう。


友達と遊びに行く彼が「一緒に行こうよ」と誘ってくれたこともありましたが、彼や彼の友達の前では完璧でいなければいけないと思っていたので、本当は行きたいけれど断っていました。実際、彼の友達が家に来たとき化粧をしてないと怒られましたし、彼は華奢なこが好きなので、標準体型の私は何度もデブと言われたものです。彼の前では小食な振りをして、駐車場で隠れてチョコレートを食べていたのが懐かしい…


彼は私に悪態をつきながらも私に歩み寄ろうとしてくれましたが、私は彼を好きになればなるほど、本当の自分が出せなくなっていました。朝帰りが続いても、怒りや不満をぶつけたことは一度もなかったんじゃないかなと思います。その時は良かれと思っていたんでしょうが、客観視すると都合のいい女ですね。そして突然実家に帰ると告げられたときと同じように、その言葉は突然告げられました。


ある日の夜中、彼の部屋で一人で待つ私にめずらしく彼から電話がありました。同じ家に住んでいれば普通の恋人同士のようにそうそう連絡はしませんからはやる気持ちを抑えて電話に出ます。

「好きな子ができた」

彼の声の後ろから数人の楽しそうな声、女の子の声も聞こえます。一瞬にして心臓が嫌な音を立て、血の気が引く感覚を覚えました。
「今すぐ帰ってきて」付き合って初めて言ったわがままがこれかも知れません。

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彼がますますわからなくなります。もう少し続きます。