【辛すぎる失恋…乗り越えられれば大きな糧になる】~失恋までのカウントダウン1~
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18歳、大好きな彼氏が他の女の子と親密なメールのやり取りをしているのを知って、後先考える余裕などあるはずもなく、携帯を見たことを伝えます。
「どれを…見たんですか」
彼の第一声はこうでした。言動が挙動不審ですが、心底焦っているようには見えません。それどころかこの状況を少し楽しんでいるようにも見えます。他の女と連絡を取ってたのが彼女にバレて激昂される俺、という状況が内心鼻高々だったのではないでしょうか。
惚れたら負けと言いますが正に私がそれで、彼を好き過ぎるが故に、こいつは何をしても俺から離れないという自信を植え付けてしまったのでしょう。でもその自信は間違えです。釣った魚に餌をやらないと死んでしまいます。私が別れを決意する瞬間が間もなく訪れます。
ある日リビングで彼のお母さんと談笑していると、彼が友達を連れて帰ってきました。1階にあるリビングのドアから2階に行く階段が見えるのですが、彼と一緒に居たのは私も知っている彼の親友。そしてもう一人は女の子だったのです。親友に彼女は居ないのに誰?誰?と取り乱す私にお母さんは「やきもちを焼かせたいだけ」と言いますし、何しに来たのというほどすぐ帰ったのですが、彼の部屋に女の子が入るのも、愛犬が女の子に触られるのも、それはそれは嫌だったのです。
その日だったかその数日後だったか、東京行きの新幹線のチケットを買います。好きだから別れるという言葉はわからない人にはとことんわからないと思いますが、あの時の私は好きだから、好きすぎるから別れるという選択しか出来ませんでした。そうすれば東京行きの新幹線に乗るまでの間だけは、彼の気持ちを独占出来ると思ったからです。ほんの少しの時間だけでも、彼の心を私でいっぱいにしたかったのです。
「明日帰る」
彼のバイトが休みの日を見計らって告げました。なぜ前日に告げたのか。三日前に告げたところで、丸三日間彼の気持ちを独占する自信がなかったからです。
若い頃は男性がどういう女性に魅力を感じるのかとても興味がありました。女性として勉強になる、浮世離れしていて新鮮な本です。次回二人の結末です。