ミルキーピンク

何処かの誰かには役に立つ

【辛すぎる失恋…乗り越えられれば大きな糧になる】〜

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↓↓前回までの話↓↓
https://milkypink.hatenablog.com/entry/daishituren0
別れてすぐの頃なんて私は未練タラタラで、居るはずがないのに居るんじゃないかと街で彼を探したり似ている人を目で追ったり彼と同じ匂いを鼻が敏感に拾って胸が締め付けられたり、どこにいても何をしてても彼が頭を占めていました。彼の好きだった音楽を部屋で流したり、耐えられないときは彼に電話をしたこともありました。別れイコール会えなくて寂しいという甘い考えをしていました。本当の別れを理解したのは東京に帰ってきて一カ月ほど経った頃だったと思います。

 友達と会食中、彼から着信があり私は有頂天になる気持ちを抑え電話に出ます。要件は、彼女が出来た事。
一緒にユニバに行ったとか行くとか聞いていられるわけもなく、「幸せになってね」と電話を切ります。その後は泣き潰れ、乗ってきた自転車にも乗れず、友達がタクシーに乗せてくれたんだと思います。次の日彼と別れてから始めたバイトを早々に無断欠勤してしまいます。失意のどん底から抜け出せずにいました。別れは会えなくて寂しいだけじゃありませんでした。自分が一番特別じゃなくなる現実を突き付けられ、本当の失恋を覚えました。私の時間は彼と別れてから止まっていましたが、彼の時間は動き出していました。

 地に足がつかない感覚人ごみには慣れているのに急に人ごみが怖いと思う感覚自分が言葉を発しているのに、もう一人の自分が別のことを考えている気味悪い感覚目の前で起きている現実は理解出来るけど、私だけが取り残されているような感覚。とにかく精神が安定していないのは確かでした。消えてなくなりたいと思いました。そんな極限の精神状態の中で頭の片隅に思い浮かんだ人が母でした。
 
 母と私は決して仲がいいわけではありません。仲が悪いわけでもありませんが私が子供の頃から忙しい人だったので、何年もすれ違い生活を送りコミュニケーションを取っていませんでした。淡泊な人ですし、愛されているのかもわかりませんがそれでも、消えてなくなってしまおうと思ったとき母の顔が思い浮かび思いとどまったのです。母が悲しむ気がして、母が悲しむのは嫌だと思って。そうしたら後は立ち直るしかありません。

次回、大失恋からの立ち直り方