ミルキーピンク

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【辛すぎる失恋…乗り越えられれば大きな糧になる】~失恋までのカウントダウン4~

f:id:ShimoAsu:20211029094056j:plain↓↓前回までの話↓↓
https://milkypink.hatenablog.com/entry/daishituren5
まだ18歳、地元で彼氏と同棲(もどきの居候ですが)しているのは私しかいなかったので、"帰ったら彼が居る"という環境を羨まれたこともありました。私は彼が好きで好きでしょうがなかったけど、愛されている実感はあまりなかったので浮かれてはいませんでした。言ってて悲しくなってきた。けれど一緒に住んでいるわけですから自分は特別くらいには思っていました。しかし私、彼、彼の実父、彼の愛犬との一風変わった生活は長くは続きませんでした。


理由のひとつは彼と彼の父との関係がうまく行っていなかったこと。彼の両親は彼が子供の頃に離婚しているので、彼の中には"捨てられた"というネガティブな思想が常にあるように見えました。もうひとつは彼が一つの場所に留まれない性格であるということ。当時は自由奔放だと思っていましたが、自分の居場所が見つけられずもがいていたんだと思います。そして親に面倒を見てもらって、彼女に食事の世話をしてもらっている一見楽な生活に居心地の悪さを感じたのかも知れません。


そんなこと当時の私は気付けず、私が彼を守ると独りよがりな考えばかりしていた気がします。彼はよく自分の心の内を話してくれる人でしたが、私は自分が思ってることを言えば嫌われると思っていました。「彼女が困ってたら助けたいと思うじゃん」という彼の言葉にも本心を打ち明けることはありませんでした。あの時助けてと言う勇気があったら、もしかしたらもっともっと一緒に過ごす時間が長かったのかも知れません。


そして突然「実家に帰る」と告げられたのです。一緒に行こうと言って欲しかったですが「私は?」と言ったと記憶しています。来るもの拒まずのタイプなのでしょう…彼女も一緒に連れて行くと彼が彼の母に連絡し、彼の母と再婚した義父が遠路はるばる迎えに来てくれました。彼の母は若く明るく可愛らしい人で、すぐに仲良くなりました。義父は優しく朗らかで、二人とも快く受け入れてくれたかどうかはわかりませんが、疎ましく思われてると感じたことは一度もありませんでした。こうして東京での生活は終わりを告げ、一度も足を踏み入れたことのない地方での生活が始まります。
この世界に彼と私の二人だけになればいいのにと思うほど大好きだったから、生まれた街を出ることも、彼以外知り合いがいない土地に行くのも、何の抵抗もありませんでした。

なんとも懐かしい…考えることに行き詰ったら、本に導いてもらいましょう。

若く未熟な二人はどうなるのでしょうか。続きます。