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【辛すぎる失恋…乗り越えられれば大きな糧になる】~失恋までのカウントダウン5~

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失恋って本当に辛いですよね。一緒に過ごした時間の長さは関係なくて、相手を好きな気持ちが大きければ大きい程。私がこの記事にしようと思った大失恋をしたのはもう15年以上も前の18歳のときですが、後にも先にもあれ程辛い経験をしたことはありません。乗り越えるのはもちろん容易くないですが、乗り越えられれば大きな大きな糧になります。今でも辛いことがあるたびに「18歳の私が乗り越えられたんだから○○歳の私が乗り越えられない訳がない」とあの時のことを思い出します。過ごした時間は半年にも満たないですが、それでも間違いなく私の人生でとてもとても濃い時間でした。18歳当時の話にしばしお付き合いください。


彼(18歳)の両親は離婚していて、彼の母と再婚相手の義父と地方で暮らしていたけれど、そこでの生活が上手くいかず東京の実父の家に居候することになり上京。そのときカラオケ店でアルバイトしていた私のところに遊びに来た友達と一緒に居たのが彼で、連絡先を渡され連絡を取り合い、軽い感じで交際が始まりました。彼の実父の家に付き合いたての私が転がり込んで私、彼、彼の実父、彼が実家から連れてきた犬との一風変わった生活がスタートします。彼と同じく実家の親と上手くいっていなかった私は、同じ境遇の彼をどんどん好きになり、そして依存していきました。


彼の実父は私の素性を聞くことも、家に居座ることに対して非難することもありませんでした。カラオケのバイトを辞め日払いの仕事を気ままにやっていた私は、光熱費として一万円を彼の実父に渡し、お金が無くなる頃に働くその日暮らしをしていました。実父の紹介で働き出した彼ですが、真面目に行ったのはほんの数日。親方が家まで叩き起こしに来てくれても頑なに行かないダメっぷり。それでも全く嫌いにならないのだからまさしく盲目だったと思います。


彼の父は夕方からの仕事だったので、まるで新婚気分で二人分の夕食を作ったものです。実家で家事を全くしていなかったので、初めて作った肉じゃがなんて4時間もかかりましたがなんのそのです。こうして私は日払いの仕事で稼いだお金を持ってスーパーに行き、毎日夕飯を作り、なんの疑問も持たずダメ彼を作っていったのです。家賃などは親が払い、黙っていてもご飯が出てくるのだから働く必要がない。もちろん当時はそのことに気付きません。足りない頭で考えていたことは『一生懸命尽くす』ただそれだけでした。

彼の実家から東京へ帰る新幹線で読んでいました。たまには現実逃避もいいんじゃないでしょうか。

彼はどう思っているのでしょうか。続きます。