【難聴の全盲犬と手探りの生活】～目が見えなくてもお散歩できるよ！～

失明して四年、だいぶ聴力も落ちてきたオジ(ミニチュアダックスの愛称。以下オジ)１４歳。目も見えず耳も遠いとなると犬とはいえ意欲が落ちると思いますし、実際散歩をしなくなってしまったという話も聞きました。
しかしオジは見ているこちらがハラハラするほど猪突猛進。全盲で難聴になってもとにかくひたむきなオジと、目が見えない犬と生活する上で出来る工夫の話です。

オジが全盲になってからの生活は手探り状態でした。周りに経験者が居るわけでもなければ動物病院の先生にしょっちゅう話を聞けるわけでもありません。目が見えなくなった当初は耳も聞こえていたのでフードボウルをコンコンと叩いて食事を知らせていましたが、何年も決まった時間に与えているからか今では時間が近付くと早くくれェとワンワン催促してきます。食欲が無くならなくてよかったというよりは、オジの食いつきが良いドッグフードを探しては試し、食べムラを無くすことに成功しました。
↓↓↓オジの食いつきが１番いいフードです↓↓↓

プラチナム ナチュラル ドッグフード イベリコ+グリーン 1.5kg グレインフリー 成犬(一歳以上) 全犬種用 ドライフード

今でもオジの目はよく見ると白い程度で、散歩中もあまりに自然に歩くので全盲と言うと全然わからないねと言われます。そんな会話の中で『うちで飼ってた犬は目が見えなくなってから散歩で歩かなくなった』という話を聞きました。オジも目が見えなくなってから、いつもの散歩コース(近所をぐるっと一周)で全然動かなくなり途中で抱っこして帰るという日が続いたこともありました。
そのときはわかりませんでしたが今になって思うと、電柱や段差にぶつかってしまったことがトラウマになっていたのかも知れませんし、真っ暗で代わり映えしない散歩コースがつまらなかったのかも知れません。

そんな日が続いてなんとなく近所の公園に連れて行くとまぁびっくり。全盛期のようにはしゃいでおられる。オジはボールの匂いが大好きですし、色んな人やほかの犬の匂いに意気が上がったのでしょうか。はたまた大きな広場がある公園なので駆け回ってもぶつからないと覚えたのでしょうか。アスファルト以外の足の感覚も気に入っているんじゃないかと思います。散歩のほかに家でも遊びます。ボールを追いかけることはもう出来ないけど綱引きは大好き。匂いでおもちゃを見つけてはこちらに持ってきて遊んでアピールをします。目が見えなくても容赦はせず、大抵オジが負けますが何度も挑んできます。オジは凄く大きい音なら聞こえるのですが、大きい音が鳴るおもちゃを布団の下に入れて鳴らすと掘る遊びもします。余談ですが、オジは同じペットショップの同じシリーズのおもちゃでもイチゴとパンは見向きもせず、ブドウは偉く気に入っています。

出来なくなったことと言えばシートに排泄をすることでしょうか。あきらかに足の感覚が違う布団やふかふかの絨毯にはしませんが、それ以外は違いがわからない様子。オムツも噛んでしまうので部屋に大判のジョイントマットを敷き、すぐ拭けるようにしました。木目調だと凹凸が無いので拭きやすいです。出来なくなったこともありますが、出来ることもたくさんあります。
自分の体の大きさぐらいの日向を見つけることも出来るんですよ。自分で見つけた日向でひなたぼっこしてる姿は破壊力ばつぐんです。